運転士

長良川鉄道と共に、親しみを持ってもらえる運転手になりたい

運転士

2018年入社 運転士 近藤

Q.運転士の仕事を選んだ理由を教えて下さい

子供の頃、運転士さんの後ろで線路の景色を見るのが好きで、その頃は大きくなったら運転士になりたいと思っていました。
いつかその夢をあきらめて全く別の仕事に就きましたが、「RAILWAYS」という映画や、「電車で行こう」という小説がきっかけでその夢を思い出し、一念発起して運転士の採用試験を受けました。何社かの入社試験を受けて、ここの会社に受かった時は本当に嬉しかったです。
自分の場合は、当鉄道への採用が決まってから運転士の国家試験を受けましたが、その試験は入社してわずか2か月後。
せっかく入社したのに落ちたらどうしよう、と追い詰められた気分になっていた時に、地元美濃市のながてつファンの方々が、「僕も運転士を目指していたから近藤さんを応援するよ」、と励ましてくださいました。
運転士になれた時には、僕を驚かすために、僕が運転する電車に当たるまで、3回も同じ区間に乗車して声をかけに来てくださった方もおり、感激しました。

Q.運転士の仕事内容を教えて下さい

一日の最初の仕事は出発前に実施する出区点検です。
車に例えると、皆さんが自動車学校で教わった乗車前の点検のような感じですが、車よりも項目がとても多く、エンジン回りの冷却水を調べたり、ブレーキ回りを確認したり、と一車両あたり101箇所、約20分くらいの時間がかかります。

当鉄道の場合は、ワンマンカーなので車掌さんがいません。そのため、運賃の回収であったり、お客様へのご案内などの接客も運転士の仕事です。
また、大手の鉄道会社さんではやらないことですが、列車の連結開放も運転士が行うので、切り離しの駅ではホースをつないだり、列車間の幌を取り外したりと作業も行います。このように運転以外にも業務が多いので見習いの頃は覚える事ばかりで大変でした。

実際に運転をするようになり分かったのは、列車を時刻通りに動かすために運転士は色々やっていたんだな、ということです。
時にはJR高山線との接続の関係で出発が数分遅れることもあります。安全が最優先ですが、お客様の皆様の安全を確保したうえで、速度などを可能な範囲で調整を行い、出来る限りダイヤを守るようにしなければいけません。イベント時にはすし詰めになるほどお客様が乗車されることもあり、事故のないように安全に乗車していただくために、扉の開閉やブレーキの加減にとても神経を使いました。

勤務は日勤と泊まり勤務があり、泊まり勤務を6回やって日勤を1回やるローテーションで回っています。
終電だと車庫に入るのが23時を回るので、宿舎に戻ると眠いなあと思うこともありますが、この仕事が好きなのでそれくらい気になりません。

運転士

Q.仕事の”やりがい”は何ですか?

何よりも安全が第一で、大勢の方の命を預かる仕事なので、責任は重大ですし、やることもたくさんあります。
日々大変なこともありますが、運転をしていると、毎日のように沿線でお子さんが手を振ってくれたり、休日は県外からのお客様が乗車されて、運転席の後ろで僕の見ている風景を一緒に見てくれることがあります。そういう時は、昔の自分の姿を見るようで、夢をあきらめなかった自分を誇らしく思い、嬉しくもなります。

長良川鉄道の運転士はお客様と接することも多いので、地元の方と顔見知りになり、声を掛けていただくこともあります。
僕はまだ駆け出しですが、誰にでも自分の仕事を堂々と誇れるような運転士になりたいですし、列車と共に地元の方々に愛される存在にもなれたらいいなと思っています。

1日の流れ

泊まり勤務の場合
  • 10:00~11:00

    出勤・点呼

    運転士は列車の発車時刻の50分前に出勤点呼する決まりなので、乗車する列車に合わせて出社します。
    自分が車庫から車両を出す時は点検を実施しますが、前の運転手からの引継ぎの場合は点検はありません。

  • 13:00頃?

    昼食休憩

    北濃駅や美濃太田駅で折り返しの間、30~40分の間休憩を取ったり、途中で1時間ほどの休憩の間に昼食を取ります。
    大雑把に計算すると、1回あたりの乗務距離は300キロくらい。かなり大雑把に言うと美濃太田から北濃2往復分になります。
    朝と夜は通勤通学客のため本数が多くなり、ダイヤが狂うと影響が大きいので慎重に運転します。

  • 23:00

    終電到着・入庫

    最終列車を車庫に入れ、方向幕やアナウンスの設定を明日の始発に合わせておきます。
    車庫にカギをかけるのはもちろんですが、夜の間に車両が動いてしまわないように、厳重にブレーキと手歯止めの二重でロックします。

  • 24:00

    就寝

    シフトにより仮眠時間はまちまちですが、5時間~7時間ほど仮眠します。
    時間通り起きられるようスマートフォンで目覚ましをセット。

  • 5:30

    起床

    美濃白鳥駅担当の場合は、早くて5時出勤、遅くても6時出勤です。

  • 6:00

    出勤・点呼

    始発担当になった人は、次の人が検査をスムーズにできるように次に発車する車両のエンジンを掛けて暖気しておきます。

  • 10:00

    終業

    朝のラッシュの時間帯が過ぎたら勤務終了です。
    仮眠はしていますが、自宅に戻りゆっくり休みます。

メッセージ

運転士

自分が運転士を目指したのは30歳手前でした。遅すぎるかもしれないけれど、ここで挑戦しなかったら一生後悔すると思ったことを覚えています。
実際、周りの友達からも、無謀なチャレンジだと思われていました。でも、いざ、入社してみたら、同期は50代で未経験の方、他の同僚の運転士も皆さん中途入社の方ばかりでした。
だから運転手になりたい夢がある人は、簡単にあきらめないでください。

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