保守作業職員

今日もダイヤ通りの運行を縁の下で支えています

保守作業職員

2018年入社 検修区 阿藤

Q.保守作業職員の仕事を選んだ理由を教えて下さい。

子供の頃から鉄道が好きで鉄道に乗るのが趣味です。
出身は岐阜県の西濃地方なのですが、長良川鉄道は入社する予定がない頃に2度乗りに来たことがあります。
地元岐阜県にある鉄道会社なので、どんな会社なんだろう、と元々興味は持っており、転職をする時にたまたまホームページに求人が載っていたため応募することを決めました。
鉄道が好きな人は運転士になりたいと思うことが多いようですが、僕は大学で工学を学んできたので、仕事にするなら知識を生かせる方がいいと思い、保守作業職員を選びました。入社してから同僚に聞いてみましたが、鉄道が好きな人は検修区の5人中一人もいなかったのが意外です。

Q.保守作業の業務内容を教えて下さい。

当社では保守作業担当の部門を検修区と呼んでいます。
検修区の業務は、列車の検査、点検、修理です。
毎日、入庫してきた車両に給油し、異常がないか検査、洗車をします。
毎日の点検とはまた別に、車両ごとに3ヶ月に1回の定期点検と、4年に1回の重要部検査、8年に1回の全体検査を行います。
本格的な故障になる前にできるだけ早い段階で異常を発見できるように、その車両のいつもの状態を把握しておくことが大切です。
鉄道車両は毎日走っているのでいつ、どんな不具合が出るか分かりません。
不具合が出た時は直るまで終われません。予備車があればいいけれど、ない時はどうにかして直さなければいけません。
20年近く前に製造された車両では、修理するための部品が製造メーカーで廃盤になり手に入らなくなったものもあり、そういう時は取りはずした部品を自分たちで工夫して修復し使用します。
夏は冷房のトラブルが多いですね。僕が関わった不具合はガスの管に小さな穴が開いていて、冷房のガスが漏れていましたが、最初は全く原因の目星がつかず調査も手探りでした。管が原因だろうとを推測してからも、管に空気を入れなおしてひたすら漏れる音のする場所を探す、途方もない作業をしたのはまだ記憶に新しいです。
長良川鉄道は自然豊かな場所を走っているので、動物に当たる事故も最近は多いです。ほとんどは大したことはありませんが、冬は、当たり所が悪いと車両に取り付けるスノープロウ(除雪装置)が破損する時があり、その時は、手作業で部品を火であぶりながら曲げて修理をします。
溶接もするので夏は暑いですし、冬の洗車はとにかく寒く、作業環境としてはあまり快適ではないと思います。

保守作業職員

Q.仕事の”やりがい”は何ですか。

たまにイレギュラーな故障もありますが、基本的にこの仕事は毎日同じことの繰り返しです。
例えば、列車の部品は毎日ハンマーで叩いて音を聞き、異常がないかを確認しています。地道な作業ですが、いつもの状態を知らないとできないことです。
そんな僕たちの積み重ねのお陰で、トラブルや事故を未然に防ぎ、今日も列車が安全にお客様を乗せて走っていることを誇りに思っています。
それに、鉄道好きとしては、鉄道車両に直接触れることが出来るので、車両が動く仕組みが詳細に分かりますし、普通の方より詳しい情報を得られるのが役得だと思っています。
と言っても僕は経験が浅いので、車両の仕組みを色々勉強中です。まだまだ先輩に教わることばかりですが、もっと勉強と経験を積んで、トラブルが起きた時も自分から率先して解決できるようになりたいと思います。

1日の流れ

  • 8:00

    出社

    私服から作業服に着替え、車両が入庫して来たらすぐに点検、整備が出来るように、使用する機器の準備を始めます。

  • 8:30

    始業

    すぐに列車が入庫してくるので、車両の切り離しを行い、給油・洗車などの毎日の整備を行います。
    トラブルを未然に防ぐためにも、毎日の点検は大切です。少しの異変も見逃さないように注意深く点検を行います。
    定期点検の時期が来ている車両があれば、分解して点検を行うこともあります。

  • 11:30

    昼食

    集中力を保つためには休憩も大切です。ゆっくり休んで午後の仕事に備えます。

  • 12:30

    点検・整備再開

    午前中に引き続き作業を行います。
    安全な運行を守るためにも、ミスは許されません。

  • 16:40

    終業

    機械の油や泥で汚れるので、仕事が終わった後は会社のお風呂に入り汗を流します。
    お風呂は同僚とのコミュニケーションタイムでもあります。

土日も列車は運行しているのでシフト制の勤務です。
大きなトラブルや故障が起こった時のみ、帰宅後再出勤ということも稀にあります。
基本的にはお客様と直接触れ合う機会はありませんが、年に一度、地元の小学校や幼稚園、保育園から子供たちが車庫見学に来る機会があり、列車を見て楽しそうな子供たちを見ると自分も嬉しくなります。

メッセージ

保守作業職員

検修区は目立つ仕事ではありませんが、何よりも日々の列車の運行を整備という形で支えているとてもやりがいのある仕事です。
僕は前職ではFRPの工場で鉄道車両のトイレやカバー類を製造する仕事をしており、整備の経験はありませんでした。
僕以外の同僚も、皆、入社前に整備の経験がある人は居ないので、未経験の方でも大丈夫だと思います。
当社は残業も少なくて、有休も確実に消化させてもらえますし、毎年昇給もあり、働きやすさという面でも魅力的だと思います。
是非一緒に頑張りましょう!

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